上の無人ヘリコプター、何を撒いているか分かりますか?
「カメムシ防除」と呼ばれ、写真右の「斑点米カメムシ類」を防除するため、殺虫剤を散布をしています。カメムシはコメ粒に下のような食害痕を遺し「品質を落とす害虫」と嫌われます。しかし実際には僅か0.1〜0.7%程度の斑点でしかなく、むしろそれを防除する農薬代が高く付いてしまうくらいです。
農家が大きな経費をかけてまで防除するのは、コメの検査で1000粒当たり2粒以上あると2等米になる規定があるためです。つまり、国が定めたコメの検査規定がカメムシ防除を誘発しています。
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(上)武原夏子(無人ヘリコプターを使用した殺虫剤散布)
(下・右 )岩手県農業研究センター(斑点米とアカスジカスミカメ)